2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

肉体と機械

トカゲの尻尾切りのようになってきたのかそうではないのか柳沢発言。まぁ政治家の進退については好きにすればいいと思うので、せっかくだからこの話題についてもう少し考えてみることにする。そこで今回は、ただ政論としての前回・前々回とは少し趣を変えた…

女性ハ神聖ニシテ侵スベカラズ(2)

先のエントリのコメント欄で、kmizusawaさんから以下のような指摘を受けた。 柳沢発言の解釈がなんか違うように思うんですが。「産む側の女性の数は決まってるから、あとは一人頭何人生むかにかかっている」って意味だと思ったんだが なるほど、そうかもしれ…

女性ハ神聖ニシテ侵スベカラズ

痛いニュース(ノ∀`) : 【政治】 女性=「産む機械、装置」 柳沢厚生労働大臣が発言…自民・島根県議の決起集会 - ライブドアブログ はてなブックマーク - 北海道新聞 社会 - 女性は「産む機械、装置」 松江市で柳沢厚労相 ニュースそのものより、コメント欄の…

右往左往する話(その3)

hazama-hazamaさん(以下、ハザマさんと表記)から、拙稿にからめてトラックバックをいただいたhttp://d.hatena.ne.jp/hazama-hazama/20070121#p1。私の書いたことをふまえつつ、それとは別にご自身が考えていることをお書きなったとのこと、その後も連載?…

「自虐現代観」あたりのこと。

最近、はてな内で「自虐現代観」なる揶揄の言葉がそこそこ人気を博しているらしい。いわゆる「はてなサヨク」の人たちの間であるが(はてなブックマーク - 自虐現代観という言葉を知る - opeblo)。しかしこれは危うい。「今の世の中、おかしいじゃないか。…

神話とテキスト

私が最近、あらためて注目しているのがアイヌの神話である。これは主に近現代に入ってから採集されたもので、本来は口伝であり、それを文字によって書き記したものがテキストになっている。最初は和人によって、後にアイヌ人みづからも手がけるようになった…

あるある大辞典

今回の納豆騒動、大槻ケンヂがずいぶん前に唄っていたように思うなぁ… 知らないのか?!納豆に!葱を刻むと美味いっんだぁ!!

「超男性脳」について

1.「Aという特徴は女よりは男に、Bという特徴は男よりは女に、顕著に抽出されます」 ↑これと、 2.「男にはAという特徴があり、女にはBという特徴があります」 ↑これは、別の考え方だろう。 1は帰納法的に言えることだけど、それを逆転して2のよう…

ナザロの復活

NHKの『映像の20世紀』の中で、アメリカ南部の古い映像が流れていた。それは、ダーウィニストでもある私には、かなりショックな映像であった。進化論をめぐる教育論争が裁判になったものを記録した映像だったが、進歩派を代表する進化論者と保守派を代表…

憂国のつぶやき(小熊英二氏が語る)Ⅲ

ネット検索してて、あぁ、俺はやっぱりこれは言っとかなきゃなぁ、と思っちゃったので、書く。最終回。さらにぞんざいな口調になるが、これはこの文体でなくちゃ書けないことがあるから。読者各位、ご容赦。

藪の中

例の、身内によるバラバラ殺人事件ね。兄の妹殺しと、妻の夫殺し。こないだも職場で、休憩室で昼食中に、テレビでこの二つの事件を扱ってた。コメンテーターがいろいろ言う。それ観てたおっちゃんが「でも、死人に口無し、だよねぇ」と。俺もそう思う。こう…

憂国のつぶやき(小熊英二氏が語る)Ⅱ

例のヒノキミ問題について、憂国のつぶやき(小熊英二氏が語る) - Backlash to 1984の続き。というか、小熊さんに話を合わせすぎて、いまいち書き損ねたところ、はしょっちゃったところがあるので、それを言おうと思う。

憂国のつぶやき(小熊英二氏が語る)

沈滞中と言われる左派にあって、好著をものして右派にも一目置かれる気鋭の文士、小熊英二氏。その小熊氏が憂国の情を淡々と語る記事をご紹介するとともに、読んでて自分もいろいろ言いたくなったので、一面識も無い私ながら勝手に対話形式にして書くことに…

ご本尊で打ち据える話

『昔々、世に疎み、人の浅ましさに心痛めていた人がおりました。あるとき耳にしたお経の真の意味を知って心を打たれ、「わらわはこれまで、お経をいかほど耳にしてきたと言えようか。声として耳にすると言えども、何も聞かざると同じことであった」と思い知…

ジェンダーフリーはなぜ叩かれたのか

このようなことを考えている人がいる(私にも話させて)。 「ジェンダーフリー・バッシング」(以下、「」は省く。どう呼んだらいいのでしょうか)の力が強くなっている原因について最近考えている。ジェンダーフリー・バッシングを表立ってやっている連中よ…

右往左往する話(その2)

歴史感覚について - Backlash to 1984に書いたことの中で、私の言う「土壌」について、当然に出るだろうと思われた疑問意見がブクマコメントに寄せられていたので、まずはそちらにお答えしてから続きを書きます。

中原夜話

滅びた民族の、滅びた文字というものがある。世界にいろいろある。近隣では、契丹文字や西夏文字などがある。民族としては滅びてなくても文字としては滅びる例もあって、ヴェトナムの字喃(チュノム)がそうだ。あるいはモンゴル文字のように、滅びかけていた…

望郷のうた(「美しい国」考)

安倍首相の「美しい国」をめぐって喧騒がある。じっくり腰を落ち着けた論もあるようだが、「美しい国」というワンフレーズに反応している向きも多い。そこで私も悪乗りするわけではないが、このワンフレーズにのみ反応して思ったことを書いてみたい。だから…

右往左往する話

史論を続けているうちにすっかり遅れてしまっていたが、saitoさんからトラックバックいただいていた話題をここでしてみようと思う(http://www.mirai-city.org/blog/archives/2006/12/education.php)。史論の続きは日を改めて、追って書くことにしたい。sai…

お返事

http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20070103/p2 感情的な悪口に対して学問的に批判されて「どうだろうか」ときかれても困ってしまうなあ…というのが正直な気持ちである。 まず、「どうだろうか」というのは、いろいろ考えようがある中で、 (1)「櫻井の元発…

歴史の中にある自分という感覚

さて、ここ数日の私の論考(?)の中で、あえて触れていなかった部分がある。それはkmizusawaさんの言う「それともこれはまた別の項目?」に対して、私は心の中で「うん、それはまた別の項目だ」と思ったからである。http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/200612…