history

右往左往する話(その3)

hazama-hazamaさん(以下、ハザマさんと表記)から、拙稿にからめてトラックバックをいただいたhttp://d.hatena.ne.jp/hazama-hazama/20070121#p1。私の書いたことをふまえつつ、それとは別にご自身が考えていることをお書きなったとのこと、その後も連載?…

神話とテキスト

私が最近、あらためて注目しているのがアイヌの神話である。これは主に近現代に入ってから採集されたもので、本来は口伝であり、それを文字によって書き記したものがテキストになっている。最初は和人によって、後にアイヌ人みづからも手がけるようになった…

中原夜話

滅びた民族の、滅びた文字というものがある。世界にいろいろある。近隣では、契丹文字や西夏文字などがある。民族としては滅びてなくても文字としては滅びる例もあって、ヴェトナムの字喃(チュノム)がそうだ。あるいはモンゴル文字のように、滅びかけていた…

お返事

http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20070103/p2 感情的な悪口に対して学問的に批判されて「どうだろうか」ときかれても困ってしまうなあ…というのが正直な気持ちである。 まず、「どうだろうか」というのは、いろいろ考えようがある中で、 (1)「櫻井の元発…

歴史の中にある自分という感覚

さて、ここ数日の私の論考(?)の中で、あえて触れていなかった部分がある。それはkmizusawaさんの言う「それともこれはまた別の項目?」に対して、私は心の中で「うん、それはまた別の項目だ」と思ったからである。http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/200612…

櫻井先生と森先生

燕王公孫淵の敗死と、邪馬台国女王卑弥呼の使者 - Backlash to 1984の続きである。hazama-hazamaさんの意見http://d.hatena.ne.jp/hazama-hazama/20061227のうち、今度は以下の部分から掘り下げつつ、この話題を振り返ってみようと思う。 「征服王朝」や「遼…

「倭人、時をもって盟すること有りや」

文明論と史論 - Backlash to 1984で書いた拙文に、saitoさんとhazama-hazamaさんからトラックバックをいただいた。そこであらためて考えたことを述べてみようと思う。それにあたって、まずは史論の続きとして、hazama-hazamaさんのブログでのご意見(http://…

トインビーとハンチントン

http://www.kyoiku-saisei.jp/townm/townm_houkoku.html ↑この中の櫻井よしこ氏の講演内容について、kmizusawaさんという人がこのように書いている(http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20061222/p2)。この意見について、私の感じたことを述べてみたい。この人…

近代化狂想曲

福田恆存(つねあり)という人がいる。故人であり、私が読んでお世話になったのは氏が亡くなって随分たってからだ。保守の代表論客と呼ばれたそうである。反動とも言われたそうである。その間の消息は、私は知らない。私は左翼の子である。左翼学者を父とし…