論理

共犯者が欲しいだけの正義の味方

道徳的詐術とは何か - モジモジ君のブログ。みたいな。 「持っている資源を渡さない」ことによって死なせることがない。──(A) 「持っている資源を渡さない」ことによって死なせることがある。──(B) 以上は事実問題。(A)は端的に間違い。(B)が正…

政治ヲタクの不募金殺人説が欺瞞である理由

ある人のある行為の責任を問う場合、通常は「その行為を行ったことで悪い結果をもたらした責任を問う」のである。一方、なにかをなさなかった責任を問う場合もある。この「AのBについての不作為の責任」という場合を考えたい。これはそもそも「AはBをな…

「君もそうだと僕は言うけど君はとやかく言うな」

ある命題が正しいのなら、その命題を認める人は正しい判断をしていることになります。その命題が誤りなら、その命題を認める人は誤った判断をしていることになります。つまり、それを認めようが認めまいが自由だとするにしても、まずそれが正しいかどうかの…

差蔑ではない差別(その2)

「差別」の語には「ある人がある人たちに偏見をもって蔑むこと」と「あるひとたちが世の中の仕組みの中で不公平な立場におかれていること」の二通りの用法があること、その二種類の用法から生じる齟齬について差蔑ではない差別 - Backlash to 1984で先述した…

解放区建設の情理

前エントリのコメント欄で、samidamariさんとtasoiさんからご意見をいただいた。「住む」ということの本質にかかわる話である。そこで、あらためて整理してみる。まずtasoiさんから、国際人権規約のA規約(社会権)とB規約(自由権)について、前者は努力目…