差別

「沖縄は日本ではない」という差別について

戦前の沖縄で、土地の言葉を使うと責められた、という話をよく聞く。沖縄の人々は「日本人である、日本国民である」という意識が低い…という中央政府の認識の下での、皇民化教育の強化があったと聞く。しかしそのことを問うなら、偏見や差別意識が強かったこ…

差蔑ではない差別(その2)

「差別」の語には「ある人がある人たちに偏見をもって蔑むこと」と「あるひとたちが世の中の仕組みの中で不公平な立場におかれていること」の二通りの用法があること、その二種類の用法から生じる齟齬について差蔑ではない差別 - Backlash to 1984で先述した…

差蔑ではない差別

「差別」という言葉はもともと、「区別」や「選別」の類義語であった。この用法は今でも「無差別大量殺人」等というときに残っている。ここでは選別しないという意味だ。「誰も蔑視せずに殺しまくる」という意味ではない。もともとは「差別する=蔑視する」…

住居の強制撤去について

政府権力による住民の強制退去というと、私が真っ先に思い浮かべる映像がある。南アフリカ共和国のアパルトヘイトを扱った映画、『遠い夜明け』の冒頭シーンである。夜が明け始め、曙光の薄明かりの中、人々の生活の音が聞こえ出す。まだ暗い、青い背景の中…