民、震る(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 次男坊(小4)が、おたふく風にかかっている。それでなくても丸いのに真ん丸になってて、かわいそ可愛い。まぁ通過儀礼みたいなものだな。診療所に連れていって診ていただいているときに、先生からタミフル話を聞く(よく喋る先生なのだ、こちらから聞いたわけじゃない)。先生曰く、「インフルエンザの熱にやられた異常行動として典型的とも言えるので、タミフルとの因果関係は実のところ本当にわからないんです。かりに何らかの因果関係があるとしても、かたや副作用による事故の危険と、かたや服用することで救える生命や防げる後遺症が多くあって、どうしたって利害が衝突することがある。なのに一連の恐怖感を煽るセンセーショナルな報道には困ったものだ。厚労省の立場もわからないではないが、大丈夫ですよとハンコを押した薬は無害かと言えば、すべて薬というものは毒でもある。ほんとうは、副作用に注意しつつも親御さんに判断していただくほかないのが現状なんですよ」と。


社説での医学的な判断 - novtan別館
 全く同感だ。私も、異常行動による事故死には、親御さんの気持ちを想い心を痛めてやまない。そういった副作用があるのかもしれないことを広く保護者に周知するのは当然だと思う。一方で、センセーショナルにばかり報じられ、特効薬がほぼ全面的に処方中止となった場合、インフルエンザの犠牲者(死亡や後遺症)は増えるかもしれない。そこのところの、冷静な判断、さらなる調査や告知が何より求められる。そのように漠然と考えていたので、診療所の先生のお話には非常に頷けた。もうお一方、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000301-yom-sociについて内科医の先生のご意見だが*1
2007-03-23


 「素人目にもどう見たって薬害じゃないか!厚労省は何をしているんだ!またしても薬禍を見逃す気か?」とでも言いたげな、そして今回の処置を「遅きに失した」とでも言わんかの報道を見ていて、私は「そうか?」と疑問がぬぐえない。むしろ拙速かもしれないほど早かったように思う。だがこれでインフルエンザの犠牲者(死亡や後遺症)が急増した場合、誰がその責を追うのだろうか。「厚労省の拙速な処方中止判断によって犠牲者がこんなに!」となるのであれば、所管省庁としてどうあるのが行政の責任ということなのだろうか。そして、いったい医療関係者はどうすればいいのだろう。まして、親は。

*1:この方の進化論のサイトには非常にお世話になっています。関心のある方は必読!